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静電遮へい (実験)
はく検電器と金網などを使う静電遮へいの実験は教科書にも載っています。
ここでは,別の方法で静電遮へいの実際例を確認します。
なお授業ではこんな観察も行う予定です。
実験その1
●準備するもの
小型AMラジオ,アルミホイル
●方法
AMラジオのスイッチを入れて,音が聞こえる状態にする。
次に台所にあるアルミホイルで,ラジオ全体をまいて,くるんでしまう。
音は聞こえますか?
実験その2
●準備するもの
携帯電話,アルミホイル
●方法
携帯電話の電源を入れ,圏外になっていないことを確認。できればアンテナマークがたくさんたっている方がよい。
次に台所にあるアルミホイルで,携帯電話全体をまいて,くるんでしまう。
携帯電話の画面のアンテナマークをみるため,アルミホイルに小さい穴をあける(鉛筆の先などを使うとよい)。
アンテナマークは圏外でしょうか?
上の写真は,契約を解除した古い携帯電話です。 (^_^;)
実験その3
●準備するもの
携帯電話,電子レンジ
●方法
携帯電話の電源をONにして,電子レンジに入れ,ふたを閉める。
別の電話からその携帯電話に電話をかける。
電子レンジの中が圏外なら,電話はかかりません。
電子レンジのふたのガラスは金網が組み込んであり,静電遮へいされています。
もし電話がかかったら,その電子レンジを普通に食品を暖めるのに使っているとき,中から電磁波が漏れているかも知れません。ふたと本体の密着がわるい可能性があります。
実験その4
●準備するもの
携帯電話,ナイロン袋(チャックがあり,密閉可能なもの),水またはお湯のはった風呂
●方法
携帯電話の電源をONにして,透明のナイロン袋に入れる。チャックをきちんとしておくこと。水が侵入してあとで使えなくなっても責任は持ちません。(あしからず)
次にそれを風呂に沈める。水面の上ではアンテナマークがでていることを確認しよう。水面上ですでに圏外であれば,実験になりません。
徐々に沈めていくとアンテナマークに変化が生じます。
●説明
実はこれは静電遮へいではありません。水が電磁波を吸収しているからです。お間違えないように。