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電気力線 (実験器具紹介)
電気力線というのはなかなか難しい概念です。
でも小学校や中学校で磁石と砂鉄を使って観察した磁力線なら分かりやすいかな。磁力線の電気版といったところです。
この電気力線を実験で作図して,分かりやすくしようという実験器具が,下のものです。
まずこの装置に電圧計や電源を接続します。導電紙やカーボン紙も必要です。
実験中の様子
紙をはずして,等電位の点をフリーハンドでつなげて,等電位線を作図中。
あとは等電位線と直交するように電気力線を描いてできあがり。
静電界実験セットという器具(下の写真)があります。
緑色の部分には細かい粉末が油の中に入っています。この状態は電場のない状態です。
(1)まず中央に点電荷を与えた場合
(2)正負等量の点電荷を与えた場合
(3)同符号の点電荷を与えた場合
(4)平行金属板に正負等量の電荷を与えた場合
コンデンサーをイメージして下さい。電気力線が平行であることから,極板間の電場は一様であることが分かります。
また周辺部分の乱れも観察できますね。
(5)内側の金属輪にプラス,外側の金属輪にマイナスの電荷を与えた場合
内側の輪の内部には電気力線が観察できません。つまり電場が存在しません。(静電遮へい参照)