実験 風船滑走体「すべる君」

●目 的
 摩擦がないと,水平面上の物体はどのような運動を行うか調べ,慣性の法則の理解を深める。

●準 備
 CD,フィルムケース(本体,ふた),風船,ボンドまたは両面テープ,くぎ(穴開け用),カッター


●製作方法
(1)
フィルムケース本体の底中央に穴を開ける。くぎで開ける穴の数を増やすか,先の固いボールペンなどで穴を大きくしてもよい。
穴の数(大きさ)によって下記のような特徴があるので,参考にしてください。
CDは平面のように見えて,反っている場合があります。完成品がうまく滑らない場合は,CDの面を変えてみてください。うまくいくようになることもあります。

穴の数(大きさ) 少ない(小さい) 多い(大きい)
長所 滑走時間が長い CDが少々反っていても浮きやすい
短所 吹き出す空気が少なく,
浮き上がりきらないこともある
滑走時間が短い

(2)
CDとフィルムケース本体をボンドで接着する(写真)。 しかしボンドは取れやすいため,両面テープがおすすめ。


(3)
十分な時間が経過した後に,カッターでふたの中央に穴を開ける。両面テープならすぐに取りかかれる。


(4)
ふたに風船をかぶせる。破らないように注意。また,ふたのどちら側につけるかよく考えるように。


(5)
風船をふくらませ,(4)で作ったものにふたをするようにかぶせる。このとき力を加えすぎて,CDを割らないように。


(6)
よく拭いた机の上に乗せる。風船とフィルムケースを同時に押してみましょう。
机の端に来たら自動的に止まることもあります。


参考:「やってみようなんでも実験vol.2」(NHK出版)