実験 放射線の強度と線源からの距離
●目 的
放射線の線源からの距離と放射線の強度の関係により、線源周囲における放射線減衰特性を知る。
●考え方
放射線は線源より四方八方に直線上に放射されている。線源が微少で点線源とみなせるとすれば放射線の強度は、距離の2乗に反比例して弱まる。
●実験器具
放射線源、放射能検知装置、ものさし、ストップウオッチ
●備考
放射線源がなくても、宇宙線や微量の天然に存在する放射能のため、若干計数する。通常これをバックグラウンド(自然計数)と呼ぶ。したがって、測定する前にこのバックグラウンドを確かめ、被測定物の放射線のカウント数から、このバックグラウンド値を引いて真の値を求める必要がある。
また、放射線の放出される割合はランダム現象(不規則)であるため刻々と値が変化するので、本来は何回か実験を行い平均を取らねばならない。しかしここでは1分間の値を用いる。
●注意
放射線は扱い方によっては危険を伴うので、十分注意をすること。この実験で用いるものは、直接皮膚に触れたり口に入れることがない限り心配はない。
●データ
バックグラウンド(NB= 回/分)
距離L(m) | 1/L^2 | カウント数N (回/分) | N−NB |
0.15 | 44.44 | ||
0.18 | 30.86 | ||
0.20 | 25.00 | ||
0.25 | 16.00 | ||
0.30 | 11.11 | ||
0.50 | 4.00 |
グラフ作成(例)