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 光速不変の原理 (調べてみよう) 

図1では,Aさんから見たバスの速さ(相対速度)は,7m/sですね。


では図2で,Aさんから見た光の速さはいくらでしょうか。値がずいぶん大きいですが,計算は図1のときと同じように行い,25万km/sと考えた人も多いでしょう。でも実際は違うのです。なんと30万km/sなのです!

光はどういうわけか,止まっている人から見ても動いている人から見ても,30万km/sで一定なのです。これを光速不変の原理といいます。

つまり,相対速度の計算式が成立しません。

1887年,アメリカの物理学者マイケルソンとモーレーは地球の東西方向と南北方向とで,光のスピードの差を計測しようとする有名な実験をしました。しかしその結果は,差がないという事実でした。この事実から光速不変の原理が発見されたのです。

●調べてみよう
(1)マイケルソンとモーレーは何を調べるためにこのような実験をしたのでしょうか。
(2)光速不変の原理を発見したのは誰でしょうか。それはいつ頃でしょうか。
(3)「光速不変の原理」と「相対性原理」から組み立てられた理論とは何でしょうか。




参考文献:佐藤勝彦・著 「相対性理論を楽しむ本」PHP文庫

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