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 ストロボ装置 (実験器具紹介) 

教科書には写真が載っています。そのうちいくつかは1枚の写真の中に連続して撮影した様子のものがあります。
写真の近くには,「発光間隔0.10秒」などと書いてある場合もあります。こういうときは,ストロボ装置を使って撮った写真で,ストロボ写真ともいいます。決して普通のカメラにあるフラッシュのことではありません。

ストロボ写真は,次のようにして撮影します。
暗室などのように真っ暗な部屋にカメラをセットして,シャッターは開きっぱなしにしておきます。
撮影したいものは白などのように明るい色である必要があります。
そこにストロボ装置を用いて光を当てます。すると運動している物体の連続写真が1枚のフィルムに収められるわけです。

ストロボが光っている様子は,ここでは見せることはできませんが,発光間隔を調整すると,1秒あたり回〜回もの点滅をくり返すことができます。
次の2つの写真は1分あたり1201回発光しています。つまり1秒あたり約20回です。
上の写真は消えている瞬間で,下の写真は付いている瞬間です。



この性能を利用して,ストロボ写真だけでなく,弦の振動やおんさの振動のように1秒間に何百回も振動するような”目にもとまらぬ”運動を,ゆっくりとスローモーションで動いているかのように見ることができます。(目の残像を利用)

授業で見る日を楽しみにしていて下さい。

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